今の月経が“当たり前”だと思っていませんか?
□月経の日程が延びたり早まったりすることがある
□月経痛がある
□経血はドロドロして血塊が混ざる
□色は黒っぽい赤
□月経前にはいつも不快症状がある
(頭痛・便秘・胸の張り・イライラ等・・・)
上記に示されている内容は、実は“当たり前”ではないのです。
赤ちゃんが命を育むためのお部屋、子宮環境はきちんと整っていないということなのです。
子宮内環境が整っているかたの月経は、
□周期がいつも整っている(26~33日周期の安定を目指す)
□月経期間は5日、20代までは丸3日、30才代からは丸2日多い日があること
□月経痛はない
□経血はサラサラして血塊はない
□色は明るい赤
□いつ月経がくるかわからないぐらい突然始まる
これこそが、本当の“当たり前”の月経なのです。
月経って、人に聞いたり見たりするものではないので、比較するものは以前の「自分」です。
しかし、10代のころからいつも月経痛があればそれが当たり前だと思ってしまいますよね。
まずは、自分の月経を見直してみましょう。
妊娠への近道は、『子宮内環境を整える=当たり前の月経にする』ことです。
子宮環境は必ず変わります。
生命を育みやすい栄養たっぷりのあたたかい子宮環境づくりにつとめましょう。
漢方相談の際に、不妊でお悩みの方々とお話すると、共通しておっしゃることがあります。
□不妊なので、体をしっかり温めるためにしょうがをたくさん飲んでいますが、効果はあるのでしょうか?□不妊にはマカがいい、タンポポがいい、当○○○散という漢方がいいと調べて分かったので飲んでいますが、効果は期待できるのでしょうか?□不妊検査では、特に問題がないと言われているのに妊娠できないから不安□不妊治療を重ね人工授精・体外受精を何度も試しているのに妊娠できないのはなぜ?□不妊治療でホルモン剤、排卵誘発剤を飲み続けているけど大丈夫?□生理の時の「出血量」が年々減っている。□生理不順で生理周期整えたほうがいいのでは?
□不妊かも?と思い基礎体温を測ってみると体温が不安定 □以前よりかなり体重が増え、これも原因? □1人目の妊娠は問題なかったが2人目ができない。 □最近ストレスが多く精神的な疲労も子宮には悪いのだろうがこれが原因? □通院治療することがストレスに感じ不妊治療を続ける気力もなくなってきた。 □積極的な不妊治療というよりは、「自然妊娠」したいと思っている。 |
いくつか該当することがありませんか??
そして、これらの言葉の裏に「共通する想い」は、『不安』、『焦り』、『いらだち』、『落ち込み』というマイナスの感情。
これらの感情が継続すると、体質において大きな悪影響が生じ更なる不妊体質へと陥ってしまうのです。
これらの感情の継続が体に及ぼすものは、『自律神経のアンバランス』⇒『交感神経の過剰緊張』
これこそが、あまりにも大きな弊害を生むのです。(漢方医学では重要視する点です)
「交感神経の過剰緊張」は、体内を『収縮傾向』に導きます。
「体内の収縮」とは、身体の中がゆったりと緩んでいない状況を意味します。
『筋肉が収縮傾向』⇒身体の各部に「コリ」を生じる痛み
『胃が異常収縮』⇒胃がキリキリと痛む
『腸が異常収縮』⇒下痢・水便をひきおこす
『子宮が異常収縮』⇒ひどい生理痛が生じる
『血管が異常収縮』⇒血液の流れが悪くなる ⇒『冷え』を生じる
その他まだまだ症状はあるのですが、実は不妊でお悩みの方々のほとんどが 『交感神経の過剰緊張による体内の収縮傾向』に陥っているのが現状です。
だから、不妊の特徴的症状である『冷え』や『痛み』が生じやすくなっているのです。
そしてもう1点、『交感神経の過剰緊張』の最たる悪影響は、『ホルモン分泌のアンバランス』です。
『生理不順』や『排卵異常』を生じてしまうのです。 これも、不妊症の方には多い症状です。
『不妊体質』を『妊娠体質』に変化させるための「重要要素」として、交感神経の過剰緊張を緩和させる対策(子宮・卵巣の働きを支配する分野の改善) となります。
この漢方対策をすることで、不妊症に多い諸症状(冷え・生理不順・生理痛・排卵異常・精神症状・不眠・むくみ・・・etc.)が同時に改善方向へと向かいます。
漢方不妊対策をしている期間に大切なことは、『前向きな気持ち』で取り組むことです。
そして、『良いイメージ』を思い描くことです。
冒頭で記しましたように、『不安』『焦り』『いらだち』『落ち込み』という感情は、子宮や卵巣に悪影響しか与えません。
せっかく「体質に適した漢方不妊対策」を始めているわけですから、不必要に不安を感じないようにしていただくことが「不妊」から「妊娠」へ大きく前進するコツです。
赤ちゃんとの出会いを楽しみに思い描いている女性だからこそ生命が宿る体内環境が整うのだと思います。
Q1・検査をして何も異常がないのに、なぜ妊娠できないの?
子宮=血海と言われるほど、子宮には多くの血液を必要とします。血液が豊富な子宮には、栄養素や酸素が充実しているということです。病院の検査ではホルモンバランスを見るだけで、子宮内に酸素や栄養素が充実して いるかは検査ではわかりません。子宮に血液をおくること、血液の流れの良い子宮にすることこそが妊娠しやすい環境です。 |
Q2・病院で不妊治療を始めてから月経の量が減った。
不妊治療では、排卵誘発剤・ホルモン剤を使用することが多いです。排卵誘発剤は強制的に排卵を促し、ホルモン剤は強制的に整えられます。そして、必ず副作用があります。副作用は血流が悪化することです、ゆえに経血量は減ってしますのです。 |
Q3・経血量の多さが人と比べたことがないので多いか少ないか分からない。
理想の月経期間は5日間です。そして、20代までは多い日が丸3日、30代以上は 丸2日ないといけません。これより少ないと、経血量は少ないと言えます。 |
Q4・月経の時、ドロッとしたものや塊があるのは普通なのか?
血の塊は血流が悪いことを意味します。血はサラサラしていないといけないとよく 言いますが、月経血も塊も混ざらず、サラサラしていないといけません。 |
Q5・月経痛が下腹部が痛い事もあれば、腰が重い感じがすることもあるのはなぜ?
痛み方が違うということは、そこに関係する原因も違います。おおむね、下腹部痛の原因は経血を排出する際の急激な子宮収縮であること、腰の重い感じは子宮・腹部を含めた血流悪化に伴うものなのです。両方ともに、子宮環境悪化に導くことは当然です。原因が違えば、改善する漢方も異なるのです。 |
Q6・おりものは、昔からあまりわからない。
排卵前のおりものは、精子が卵子にたどり着くために必要不可欠なものなのです。しっかりとしたおりものは必要なのです。 |
Q7・子宮筋腫はあるらしいのですが、妊娠には問題ないと言われている。
妊娠に問題はないとは言われていても、実際に障害物があるのとないのではやはり違います。そして、子宮筋腫はやはり血流が悪い方が多いのです。しっかり血流向上対策を行う必要があります。 |
Q8・おしり・太もも等、腰周りが冷たいことが多い。
手足の冷えのみならず、子宮に近い部分が冷えているということは体全体の血流が 悪いことを意味しています。 |
Q9・卵子の質は変わるのですか?
体質が人それぞれ違うように、卵子の質も年齢イコールとは限りません。そして、卵子を育てるために必要なのは血液です。しっかりとした栄養、高すぎない低温期さえ整えばしっかりかわります。 |
Q10・基礎体温がガタガタです。
体・子宮のことより、基礎体温を気にされている方は多いものです。しかし、まずはしっかり体を整える、子宮内の血流を整え月経状況・月経周期を安定させることで、基礎体温も安定してきます。ただし、まれに子宮環境が整っても基礎体温が整わない方もいらっしゃいます。そんな時こそ、当店では漢方薬による周期療法で理想の低温期、理想の高温期になるように対策します。 |
条件①・・・排卵日を安定させ、おおむね生理周期が一定にする。
条件②・・・月経状況を改善し、子宮内の血流も安定させる。
条件③・・・基礎体温の安定のため、「低温期」「高温期」を修正する。
では、「なぜ、このように漢方対策する必要があるのか」ということを女性の身体のメカニズムをふまえてご説明いたします。
ご相談を受ける際に必ずお伝えすることは、
「妊娠しない理由(不妊の原因)は人それぞれ異なるので、漢方による不妊対策の方法も、その方に合った漢方を見つけなければならない。」ということです。
それは、漢方医学においてとても重要なポイントになります。
不妊症の漢方相談の際にこんなことをよく耳にするのですが、そのときに私は次のようにお伝えしています。
それは、不妊症対策のためにお金を出して漢方やサプリで対策するのであれば、
『ご自身の体質に適した不妊対策方法』を見つけて漢方薬を服用していただきたい ということです。
それが、『不妊体質』から『妊娠体質』へと変わるための近道なのです。
前述しましたように妊娠するにはいくつかの条件があります。
私は長年「不妊漢方対策」を行うにあたり、次の『4つのポイント(4つの期)』を整えることで『妊娠』、 そして『出産』のご報告を数多くいただいています。
『質の良い卵子』と『元気な精子』が出会えば『受精卵』ができ、その受精卵は、『着床しやすく成長しやすい子宮』であれば“妊娠・出産”に至る、ということです。
「4つの期」とは、生理1周期を『月経期』『卵胞期』『排卵期』『黄体期』の4つの期に分類します。
この4つの期は、それぞれの期において体内での働き(子宮・卵巣の働き)が異なりますので、それぞれに漢方対策法も違って当然と言えるのです。
月経期
赤ちゃんを育てるお部屋(子宮)の中をきれいに大掃除する時期
卵胞期
卵巣では赤ちゃんの卵を育てる時期、子宮では赤ちゃんを育てるベッド(子宮内膜)を作る時期
排卵期
お部屋(子宮)に卵を迎え入れて、一気にお部屋(子宮)を温める時期
黄体期
居心地の良いポカポカのお部屋(子宮)をたくさんのミルク(栄養・酸素~血液)で満たす時期
良い月経で子宮内を大掃除して子宮をリセットします。
血液によって前周期の古い子宮内膜を洗い流し子宮のスムーズな動きで 月経血を排出させます。
その結果、新たな子宮内膜を作る準備が整います。
●子宮内の血流向上
●子宮の運動リズム(子宮収縮)調整
≪漢方対策≫
●活血薬 ●理気薬
適正なホルモン分泌により卵子を成熟させる「卵胞期」を安定させます。
そして、ふかふかの子宮内膜を作るためにも子宮に“酸素と栄養素”を血液で流し込みます。
その後、タイミングよく排卵させることが大切です。
●適正なホルモン分泌
●視床下部~脳下垂体~卵巣の反応維持
●子宮・卵巣の血流向上
●低温期の基礎体温安定
≪漢方対策≫
●補血薬 ●滋陰薬
不妊原因の調査で40%のご夫婦に男性不妊が原因していることが分かっています。
●陰部(陰茎・卵巣…)の血流向上
●不要な熱の排除(発散)
●不要な熱の生成抑制(交感神経の過剰緊張緩和)
●必須ミネラル・アミノ酸の補給
≪漢方対策≫
●補血薬 ●滋陰薬 ●理気薬 ●栄養素
排卵前から増加するオリモノは、精子が活動しやすくなるための「潤いある環境」と「弱アルカリの環境」を作ります。
●子宮内の血流向上
●適正な水分代謝(潤いある場所づくり)
●排卵直前からのオリモノ増加
≪漢方対策≫
●活血薬 ●理気薬
受精卵を成長させるために“酸素と栄養素”が不可欠です。
血流を高め“酸素と栄養素”を子宮に運び続けることが大切です。
また、子宮を 温め続けることも重要なポイントになります。
体温が途中で低くならないように対策します。
●適正なホルモン分泌
●子宮内の血流向上(酸素・栄養素の供給)
●高温期の基礎体温安定
≪漢方対策≫
●補陽薬
以上の4点を、体質に合わせてしっかりと対策することによって、
このように、女性の身体のメカニズム(一連の流れ)を理解した上で順序正しく『妊娠する身体作り』を行うことが妊娠への近道となるのです。
『不妊・未妊』における特徴的な体質とはどのようなものなのでしょうか。
様々な症状を同時に感じている方々がとても多いのですが、きちんと見極めることが大切です。
(「1つの症状」が生じる理由が、「1つの体質」に定まっているわけではありません。)
漢方医学上、不妊体質は、おおむね以下の「7つの体質」に分けることができます。
①腎虚(じんきょ)
漢方医学において、腎虚とは「ホルモン系」「免疫系」などの機能異常により生じる症状全般を言います。これが、不妊の根っこの原因です。 |
②気虚(ききょ)
気虚とは、体内のエネルギー代謝が悪化している状態ですので、体内は『冷える』方向へと向かっていきます。不妊の方は、皆様「冷え」がありますね。 |
③血虚(けっきょ)
血虚とは、血液量の不足を意味します。 |
④気滞(きたい)
気滞とは、ストレス等により交感神経の過剰緊張が生じた状態を意味します。 |
⑤陰虚(いんきょ)
陰虚とは、長期にわたる「ストレス・過労・慢性病・老化」などによって体内の水分が減少し、身体全体の“潤い”が無くなっている状態です。 |
⑥お血(おけつ)
お血とは「古血(ふるち)」とも言い、血液の流れが悪化している状態 を言います。 |
⑦湿熱(しつねつ)
湿熱とは、体内で停滞している水分に『熱』が加わった状態で、「慢性的な炎症」の原因にもなるものです。 |
上記の中の「どの不妊体質」なのかによって、漢方対策法が異なります。
では、次に『理想的な基礎体温グラフ』と『不妊体質に多い基礎体温グラフ』をご紹介します。
どのタイプのグラフに似ているか、ご確認ください。
このように様々なタイプの基礎体温がありますが、漢方で対策する場合はこれら全てのタイプを対策することができます。
自己判断で漢方を選ぶのは不妊を悪化させる原因にもなります。
まずは『体質チェック』を行い、ご自身の体質を見極めた上で、最良の漢方対策法を見つけていきましょう。
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